後遺障害の事前認定｜どんなメリット・デメリットがある？

後遺障害の事前認定は、後遺障害申請の1つです。
後遺障害申請とは、交通事故によって後遺症が残ってしまった場合、後遺障害等級に該当するか審査してもらう際に行う手続きになります。
この後遺障害等級に該当するか否かによって、賠償額は大きく変わります。
そして、「事前認定」とは、加害者側の保険会社がこの申請を行うことを指します。

この後遺障害の事前認定ですが、メリットとデメリットが存在します。
以下では、後遺障害の事前認定のメリットとデメリットをご紹介します。

■後遺障害の事前認定のメリット
・手続きの手間を省くことができる
事前認定の大きなメリットとして、手続きが簡単であることが挙げられます。
後遺障害診断書を保険会社に提出するだけで手続きが完了します。
そのため、手続きを準備する手間を省くことができます。

・書類準備の費用がかからない
後遺障害申請の必要書類の中には、書類を取得する際に費用が発生するものがあります。
そのため、通常の手続きでは費用が発生しますが、事前認定では保険会社が必要書類を取得することになるため、費用が発生しません。

■後遺障害の事前認定のデメリット
・書類不足などを理由に等級認定されない場合がある
後遺障害等級認定では、後遺障害診断書だけではなく、他の医学的な書類等を含めて総合的に判断されることになるため、書類が不足していると認定されない可能性があります。
基本的に、事前認定の手続きを行う保険会社は慰謝料や賠償金を支払う側であるため、被害者に有利な証拠を収集しない可能性があります。
そのため、障害の内容によっては、認定が受けられないことがあります。

・自賠責保険の限度額分の先払いを受けられない
被害者請求の場合は、結果受領と共に保険金を受け取ることが可能ですが、事前認定の場合は受け取ることができません。

交通事故の損害賠償問題は、弁護士に相談することで最善の対応を選択することができます。
王子総合法律事務所所属の弁護士 益谷元也は、東京都北区、埼玉県川口市を中心とした地域の皆様の法律相談を承っております。事前予約をいただければ、休日・時間外のご相談も可能です。交通事故でお悩みの方は、弁護士 益谷 元也（王子総合法律事務所）までお気軽にご相談ください。