01
問題社員を懲戒処分したい。知っておくべきポイントは?
仕事に怠惰な社員、セクハラやパワハラなどの迷惑行為を行なっている社員、遅刻・早退が多い社員など問題社員を懲戒処分したい場合には、不当解雇とならないように注意しなければなりません。
不当解雇に該当してしまうと損害賠償をしなければなりません。賠償額はケースにもよりますが、場合によっては社員を懲戒する利益よりも過大な損害を支払わなければならない場合もあります。また、労働契約法16条では「解雇は、客観的に合理的理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合には、その権利を濫用したものとして無効とする。」と規定されています。
そのため、適切な手順を踏まえて解雇を行うことが大切です。
会社が問題社員を懲戒解雇する前に行うべきことは退職勧奨をすることです。退職勧奨とは、会社が社員に退職を勧めることを言います。退職勧奨に社員が同意すれば、社員を退職させることができます。しかし、社員が退職に応じない場合には懲戒解雇をせざるを得ません。懲戒処分該当事由については事前に就業規則で定めておくことをお勧めします。
事前に懲戒処分事由を規定することで、懲戒処分が不当解雇と主張された場合に懲戒処分の正当性を主張しやすくなります。
また、懲戒処分をするためにはいきなり解雇するのではなく、まずは口頭で何度も注意し様子を見る期間を設けることが必要です。
口頭注意によっても改善が見られない場合には始末書を提出させます。始末書を提出した後もなお、改善が見られない場合には懲戒処分を通知します。処分を行う会社側としては問題社員に改善の機会を与え、様子を見た期間があることを記録に残しておくと懲戒処分の正当性を主張しやすくなります。
このような手順を追って懲戒処分を行なった場合でも問題社員に不当解雇と主張され、損害賠償請求が行われてしまうこともあります。また、社員の問題の程度によって懲戒処分の可否は異なります。
ですので、懲戒処分を行うことを検討している段階でまずは、労働関係を専門とする弁護士などに助言を得ることをお勧めします。
王子総合法律事務所は労働関係を専門分野の一つとしており、労働問題についての実績やノウハウを十分に蓄積しております。
問題社員を懲戒処分にしたいなど、労働問題でお困りの方は是非一度当事務所までご相談ください。
02
当事務所が提供する基礎知識
Main Business
-
離婚調停で聞かれ...
夫婦による離婚の話し合いは、まずは当人同士で協議を行います。この当人同士の協議で結論が出ない場合は、家庭裁判所に「離婚調停」を申し立てることになります。この記事では、この離婚調停では調停委員にどのようなことが聞かれるのか […]
-
債務整理とは?メ...
■債務整理とは?債務整理とは、借金の免除や返済条件の緩和によって、債務の解消を目指す手続のことをいいます。債務整理には、任意整理、民事再生、自己破産等の種類があります。 ■任意整理のメリット・デメリット任意整理 […]
-
遺言書の種類につ...
■遺言書とは遺言書とは、自分の死後に行われる相続に関して、生きている間に意思表示をしておくものです。遺言書を残しておくと、自分の死後相続が発生した際にその遺言の効力が生じ、自分の意思表示が相続に反映されることになります。 […]
-
パワハラ防止法に...
近年、社会問題としてハラスメントの話題がメディアでも多くあがり、耳にする機会も増えています。パワーハラスメント(通称パワハラ)もハラスメントの1つであり、情報化社会となっている現代においては、パワハラ対策をしっかりと行う […]
-
取引先が倒産した...
取引先が倒産した場合、全額の債権回収を行うことは困難な場合が多いです。そのため、少しでも債権回収できるようにするための手段を取ることが大切です。取引先が倒産した場合に取りうる手段としては相殺、商品の引き上げ、担保権の利用 […]
-
離婚時の親権を子...
未成年のお子様を持つ家庭の場合、婚姻中は父母が共に子どもの共同親権を有しますが、離婚をする際には共同親権は認められていないため、必ずどちらか一方を親権者として決めなくてはなりません。 離婚には協議離婚と調停・審 […]
03
よく検索されるキーワード
Search Keyword
04
弁護士紹介
Lawyer

弁護士益谷 元也(ますたに げんや)
私は東京・城北地方や埼玉・南部を中心に、相続、離婚、法人案件のご相談を承っています。
弁護士に相談をすることは、敷居が高いと思っている方も多いですが、当事務所は初回相談を無料で承っておりますので、1人で悩みを抱えず、お気軽にご相談ください。 どうぞ、よろしくお願いいたします。
- 所属団体
- 第二東京弁護士会
- 仲裁センター運営委員会所属
- 経歴
- 2003年:早稲田大学附属本条高等学院卒業
- 2007年:早稲田大学法学部卒業
- 2010年:北海道大学法科大学院卒業
- 2011年:司法試験合格(65期)
- 2013年:弁護士登録
05
事務所概要
Office Overview
事務所名 | 王子総合法律事務所 |
---|---|
弁護士 | 益谷 元也(ますたに げんや) |
所在地 | 〒114-0022 東京都北区王子本町1-24-3アバンスビル2階 |
TEL/FAX | TEL:03-5948-9041 / FAX:03-5948-9042 |
営業時間 | 10:00~19:00(時間外の対応については応相談) |
定休日 | 土日祝日 |
アクセス | 王子駅(京浜東北線,南北線,都電荒川線)徒歩3分 |