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能力不足を理由に退職勧奨する際の注意点と適切な進め方
社員の能力が業務に見合わないと感じたとき、企業側は「退職勧奨」という方法を検討することがあります。
ただし、能力不足を理由とした退職勧奨には、慎重な判断が求められます。
今回は、能力不足による退職勧奨の注意点や、トラブルを避けるための進め方を紹介します。
退職勧奨とは
退職勧奨とは、企業が社員に対して退職を働きかける行為です。
強制的な解雇とは異なり、あくまでも本人の同意を前提とした話し合いが求められます。
能力不足を理由に退職を促す場合でも、本人の意思を無視して一方的に進めると不当な退職勧奨と判断される可能性があります。
能力不足による退職勧奨の注意点
能力不足を理由に退職勧奨を行う場合、以下のような点に注意が必要です。
客観的な事実に基づいた説明が求められる
退職勧奨の根拠として「何となく合わない」「期待していた成果が出ていない」といった主観的な印象だけで判断するのは適切ではありません。
その社員の業務成績、ミスの回数、業務上の支障など、客観的な数値や記録に基づいた説明を行うことが求められます。
業務改善のための指導や教育を十分に行った実績が必要
社員が能力を発揮できていない場合には、まず企業として改善の機会を用意する責任があります。
研修の実施や定期的な面談など、教育指導や改善の履歴がないまま退職を勧めるのは不当と判断されやすくなります。
また、配置転換など、本人を取り巻く環境を変えられないか検討することも重要です。
退職を強要するような発言や態度は出さない
退職勧奨はあくまでも「提案」であって、決定を押しつけるものではありません。
「辞めたほうがあなたのためだ」「このまま続けても評価は変わらない」といった圧力を感じさせる言動は、不当な強要と判断されるおそれがあります。
退職勧奨の適切な進め方
退職勧奨を行う前に、まずは人事部門や管理職など関係者の間で対応方針をすり合わせておく必要があります。
後のトラブルを避けるためにも、退職を勧めるに至った根拠や経緯を整理してください。
その後、当事者のプライバシーを配慮し、第三者に聞かれない場所(会議室など)で面談を行います。
面談では、「あなたに退職していただきたい」といった会社側の考えを率直に伝えます。
その場で即答を求めるのではなく、「いつまでに返事をもらいたいか」という期限を伝え、一定の熟慮期間を設けてください。
退職の意思が確認できた場合は、退職日や有給休暇の扱い、退職金や特別手当などの取り扱いについて話し合いを行います。
まとめ
従業員の能力が業務に見合わないと感じた場合でも、すぐに退職を勧めるのではなく、まずは指導や育成を十分に行う必要があります。
退職は、本人の自由意思に基づいて行われるべきであり、退職の強制や圧力があった場合には不当と判断されるおそれがあります。
トラブルを避け、企業の信頼を守るためにも、慎重に対応するのが重要です。
不安な点があれば、弁護士などの専門家に相談してください。
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弁護士紹介
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弁護士益谷 元也(ますたに げんや)
私は東京・城北地方や埼玉・南部を中心に、相続、離婚、法人案件のご相談を承っています。
弁護士に相談をすることは、敷居が高いと思っている方も多いですが、当事務所は初回相談を無料で承っておりますので、1人で悩みを抱えず、お気軽にご相談ください。 どうぞ、よろしくお願いいたします。
- 所属団体
- 第二東京弁護士会
- 仲裁センター運営委員会所属
- 経歴
- 2003年:早稲田大学附属本条高等学院卒業
- 2007年:早稲田大学法学部卒業
- 2010年:北海道大学法科大学院卒業
- 2011年:司法試験合格(65期)
- 2013年:弁護士登録
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