01
相続の寄与分で起こりやすいトラブルとは?対処法も併せて解説
相続において、特定の相続人が財産の維持や増加に特別な貢献をした場合に主張できる「寄与分」ですが、その寄与分を巡るトラブルが発生するケースは少なくありません。
どのような場面でトラブルが起きやすく、またその際にどう対処すればよいのでしょうか。
この記事では、寄与分を巡るトラブルと対処法について解説します。
寄与分とは?
寄与分は、被相続人の財産の維持や増加に特別な貢献をした相続人に認められる権利です。
たとえば、以下のような場合が該当します。
- 仕事を辞めて被相続人の介護を行った
- 被相続人の事業を無償で手伝った
- 資金援助を行い、財産の維持や増加に貢献した
ただし、寄与分が認められるためには、被相続人と相続人の身分関係(夫婦や親)から通常期待される程度を超える行為であることが重要なポイントです。
相続の寄与分で起こるトラブルの例
相続の寄与分に関するトラブルは、他の相続人が寄与分の主張を認めなかったり、寄与分の金額や割合に不満を持ったりすることで起こります。
たとえば、介護を担当していた長女が寄与分を主張したものの、他の兄弟が「介護は家族なら当然の務め」として認めなかったケースがあります。
このようなトラブルは、家庭裁判所での調停に発展することも少なくありません。
寄与分を巡るトラブルを防ぐためのポイント
寄与分を巡るトラブルを未然に防ぐためには、遺言書を作成することや貢献内容の記録を残しておくことが有効です。
遺言書を作成しておく
被相続人が寄与分について明確に遺言書に記載しておくことで、トラブルの発生を防げます。
時間の経過とともに、状況が変わることもあるため、遺言書は定期的に見直すことが重要です。
貢献内容の記録を残しておく
寄与分を巡るトラブルを防ぐためには、貢献内容(介護や事業の手伝い)を記録しておくことが効果的です。
寄与分についての主張の裏付けになり、他の相続人や専門家を説得することにつながる場合があります。
貢献内容に関わるメモや領収書、写真、振込明細などを保管しておくと良いです。
寄与分を巡るトラブルが起きたときの対処法
寄与分を巡るトラブルが起きたときの対処法は、以下です。
- 家庭裁判所の調停を利用する
- 弁護士に相談する
家庭裁判所の調停を利用する
話し合いで解決しない場合は、家庭裁判所の調停を申し立てることができます。
中立的な第三者が介入することで、公正な解決が期待できます。
弁護士に相談する
相続問題に詳しい弁護士に相談するのが有効です。
弁護士は、寄与分の主張に必要な証拠の整理や、法的根拠に基づいた寄与分の算定をサポートしてくれます。
まとめ
今回は、寄与分の基本やトラブルの防ぎ方、対処法について解説しました。
寄与分は相続において主張できる正当な権利ですが、他の相続人との意見の対立によってトラブルが発生するケースも少なくありません。
トラブルを防ぐためには、遺言書の作成や貢献内容の記録を残しておくことが有効です。
もし話し合いで解決できない場合は、弁護士に相談することを検討してみてください。
02
当事務所が提供する基礎知識
Main Business
-

相続放棄とは?手...
■相続を行う方法相続は、人が亡くなると発生します。相続においては、故人のことを「被相続人」、故人の遺産を相続する人のことを「相続人」と呼んでいます。基本的には、遺産相続をする場合、相続人は被相続人の遺産を「包括承継」する […]
-

離婚の慰謝料の相...
離婚の際には、慰謝料を請求する場合が多くあります。慰謝料とは、夫または妻の浮気・不倫や、ドメスティック・バイオレンス(以下、DV)などによって受けた精神的苦痛について、賠償するためのお金のことを指します。 自分 […]
-

離婚時の財産分与...
このページでは、離婚に関する様々なテーマのなかから、財産分与について詳しくご説明いたします。 ■財産分与とその種類財産分与とは、離婚時に夫婦が財産を分け合うことをさします。財産分与がどのような意味合いを持つ制度 […]
-

夫や妻が婚姻費用...
■婚姻費用とは婚姻費用とは、夫婦や未成熟の子の生活費などの婚姻生活を維持するために必要な一切の費用のことをいいます。婚姻費用に含まれるものとしては、食費や光熱費といった生活費や家賃、養育費、医療費、交際費などがあります。 […]
-

遺産相続手続きの...
■被相続人の死亡後3か月以内に行うもの被相続人の死亡後3か月以内に行うべき手続きとしては、①遺言書の検認、②相続人・相続財産調査、③相続放棄・限定承認があります。 ①遺言書の検認被相続人が自筆証書遺言を作成して […]
-

能力不足を理由に...
社員の能力が業務に見合わないと感じたとき、企業側は「退職勧奨」という方法を検討することがあります。ただし、能力不足を理由とした退職勧奨には、慎重な判断が求められます。今回は、能力不足による退職勧奨の注意点や、トラブルを避 […]
03
よく検索されるキーワード
Search Keyword
04
弁護士紹介
Lawyer

弁護士益谷 元也(ますたに げんや)
私は東京・城北地方や埼玉・南部を中心に、相続、離婚、法人案件のご相談を承っています。
弁護士に相談をすることは、敷居が高いと思っている方も多いですが、当事務所は初回相談を無料で承っておりますので、1人で悩みを抱えず、お気軽にご相談ください。 どうぞ、よろしくお願いいたします。
- 所属団体
- 第二東京弁護士会
- 仲裁センター運営委員会所属
- 経歴
- 2003年:早稲田大学附属本条高等学院卒業
- 2007年:早稲田大学法学部卒業
- 2010年:北海道大学法科大学院卒業
- 2011年:司法試験合格(65期)
- 2013年:弁護士登録
05
事務所概要
Office Overview
| 事務所名 | 王子総合法律事務所 |
|---|---|
| 弁護士 | 益谷 元也(ますたに げんや) |
| 所在地 | 〒114-0022 東京都北区王子本町1-24-3アバンスビル2階 |
| TEL/FAX | TEL:03-5948-9041 / FAX:03-5948-9042 |
| 営業時間 | 10:00~19:00(時間外の対応については応相談) |
| 定休日 | 土日祝日 |
| アクセス | 王子駅(京浜東北線,南北線,都電荒川線)徒歩3分 |
